ミティラー美術館徒然草

新潟県・十日町市の濃緑の森にある美術館での日々の出来事・感じた事を、館長&スタッフが心の趣くままに綴ります。

February 2011

春めいてきました

連続降雪の記録を日々更新していた頃が信じられないくらいの、まだ2月なのに暖かい日が続いています。
土曜日から快晴の日が続き、4日目。

ぽたぽたと屋根の雪が少しずつ解けて雨だれのような音が聞こえ、外に出れば遠くで鳥の声も聞こえます。

12月以来、ほんとうに久しぶりに菅沼の方へ、昨日、今日と夕方歩いてきました。

暦の上での啓蟄はまだ先だけれど、昨日は菅沼へ入る道を曲がったあたりで、道を横切る虫を偶然見つけました。

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メスのカメムシかと思ったらカミキリムシっぽいような。

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左側から右側の雪壁側へ横断中でした。

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手を出さない方がいいとは思いながら、たどり着いても雪壁ではあまりにかわいそうだったので(人間の勝手な思いではあるのですが)、落ちていた小さな枝切れにのせて反対側の雪が崩落して土が一部出ていたあたりへおきました。

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菅沼の様子。

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今日は、昨日より30分くらい早く出たので、まだ青い空が美しかった。
春の芽吹きが待ち遠しい。

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赤倉の雪まつりに行ってきました

18日の夜が前夜祭、そして昨日、今日と第62回十日町雪まつりが開催されました。お天気に恵まれた二日間でした。

私たちは隣の赤倉地区の「神楽の郷・赤倉ひろば」にみんなで行ってきました。

風を受けて、くんくん匂いを嗅ぎながら、どこへ行くんだろうと前をしっかり見つめるシルバー君。 

バックミラーに映るシルバー君の手がかわいい。

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赤倉の皆さんが制作した雪の芸術作品は残念ながら特別賞を取れなかったとのこと。

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この赤倉地区は赤倉小学校時代に埼玉県の東鷲宮小学校と交流が行われ、その後、廃校になっても毎年子供たちの自然体験、田植え・稲刈り・冬の雪まつりでの雪上運動会など、鷲宮地区と赤倉地区の交流が継続的に行われています。

昨年は雪上ステージでアンデスの音楽ケーナの演奏が埼玉の幸手市から参加された東出さんらが披露してくださり、今年は東出さん率いるグルーポ・シンコ・パイスのフルメンバーでステージが行われました。

東鷲宮の名前から鷲やコンドルをモチーフに制作したという雪の作品をバックに、アンデスの音楽フォークローレ、ゆるやかで優しく、青い空がどこまでも広がっていくような音の響き。

ケーナの笛のまるい音とテンポ、優しい気持ちがふわっと広がってきます。

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1時間以上にわたる公演では、音楽に合わせて踊りの輪も広がりました。

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シルバー君は、大きい犬だねーと、みんなに可愛がってもらっていました。
が、やることがなくなると、ロープをガリガリと。

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お祭りの最後は、赤倉神楽の広大寺踊りをベテランの地区の皆さんや地区出身の皆さんなどステージで。
いいですね〜。

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名物のショウガもち(炭火で焼いたおもちにショウガ味噌をぬったもの、今年は玄米もちでした)をたくさんご馳走になりおいしかった。

時間の関係で雪上運動会は参加できませんでしたが、青空の下での楽しい雪まつりでした。

ユンボ(バックホウ・コンマ5)の雪掘り

この冬一番の豪雪に埋まった美術館の雪掘りに向かった時に撮った写真です。

2月3日

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暖かい日

朝、夜とかなり冷え込んでいますが、昨日、今日とお日様が出て、暖かい一日でした。
雪が降らないだけでも暖かく感じるのに、お日様のエネルギーは凄い。
数日前までの雪降る世界がまるで遠く感じられるほど、一気に春めいた日が続く。

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この冬の厳しい寒さは、屋根のすぐ上の部分15cmくらいをガチンガチンに凍らせたため、雪掘りは力を要した。どうしてもとれなかったそんな層もお日様はじんわり溶かしてくれそう。

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融けて雨だれのように落ちてくる。

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4mの雪も今はぐんとしただまった。
道の雪壁も少しは低くなったけれど、除雪車で押されている上に雪がしまったその壁はガチガチ。

私は先日、車をUターンさせる時に、そういう雪壁に車の前の角を当ててしまって、車幅灯のガラスを割ってしまった。えーっ!といった出来事だった。
ごめんなさい。

今日は、夜、館長と取材にいらした新聞社の方を町へ車で送る時に、菅沼を過ぎて少しのところで真っ白いウサギがライトに照らされた。子供のウサギのようだ。
「あっ、ウサギ!」と私が言うと、館長が「ゆっくり行って!、ウサギを行かせてやって」と言う。
できるだけゆるゆると車を進めると、その子ウサギ、走って右側の雪壁に上ろうとするのだけれど、壁の途中で落ちてしまった。そして動きを止めてジッと車の方を見て、また前の方へ走って行って、また上ろうとするのだけれど、またしても上れず、そしてまた動きを止めてジッと車の方を見てまた先へ走って行くことを繰り返した。
雪壁は硬くガチガチの上、2m以上の壁の上の方の雪は道の方にせり出していて、まるでネズミ返しのよう。これではウサギはのぼれない。

100mくらい先のカーブを過ぎたあたり、壁がようやく切れた除雪車が雪を押し出す場所から無事森の中へ子ウサギは入っていったようだ。走り込んだ足跡を見て安心した。

丸一日雪が降らなかった

本当に久しぶりに丸一日雪が降らなかった。
久しぶりの青空。

お日様が出ると、景色は一気にめら〜ととろけたように丸みを帯びてくる。

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1/31には、十日町市は豪雪対策本部から「豪雪災害対策本部」に切り替え、市内各支所に現地対策本部を設置したとのこと。
地元十日町タイムス社の報道によると、1月10日から27日まで、18日間連続降雪の異常事態で、18日間の降雪累計は5m31cmに達したととのこと。また1/31現在積雪の最高は東枯木又で405cm、同所の降雪深累計は13mを超えたという。
ここ大池もそれくらいでしょうか。

すでに倉庫や家など6回の雪掘りが終わりました。
明日から美術館の4回目の雪掘りをします。
これが終われば、少し落ち着くかな〜。

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雲がかかってはいましたが、凍てつく夜空に、久しぶりにところどころ星の輝きが見えました。
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ミティラー美術館

濃緑の森にある廃校になった小学校を利用し、1982年に設立された私立の美術館。ミティラー画をはじめ、インドのコスモロジーあふれる豊かな民族(俗)芸術を収集、常設展示しています。また、来日するインド人描き手の新たなアートの創造の場となり、その作品群はインド政府より量と質において世界に類がないものと高く評価されています。この美術館を拠点に全国への「出張展覧会」や、南の国の文化紹介などの文化活動をしています。2004年10月の新潟県中越大地震で被災のため、1年9ヶ月間休館しておりましたが、2006年7月22日、大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2006協賛「インド民族アートの世界」展にて再オープン致しました。

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