シルバー君の姿が見えなくなってから30分が、探しに行く出発の限界の時間。いろいろ寄り道しながら歩いていくシルバー君が、8キロ離れた町の入り口に到達してしまうからだ。そこを過ぎてしまうと、もう町中を探し回らなければならなくなる。21日の土曜の夜は、夕食もそこそこに出発した館長がギリギリセーフの地点で見つけることができた。1回町まで行ってくるとしばらくは落ち着いているのに、何故かまた行ってしまったシルバー君。3日後の午前11時半頃、Mn君から「シルバーそっちにいない?」という電話が月見亭にきた。10時頃美術館にMn君と行ったけれど、いついなくなったかはっきりしないとのこと。時に、一人で月見亭に先に戻ってきたりすることもあるので、てっきりそうかと。すぐに外に飛び出して道の足跡を確認してきたR、「やっぱり町へ向かったみたい」 さぁ大変。Rも手伝って車の屋根の雪を下ろしたり、車から道までの除雪車が押した堅い雪をスノーダンプでどかしたりして、時間を取られたりしていると間に合わなくなってしまう!
大池から出てすぐの杉林の中では確認できたシルバー君の足跡が、県道に出るときれいに除雪された後で、足跡がなくなっていた。一つ目のカーブを曲がると雪庇落としの作業中だったが、ちょうど昼休みに入ったようで、止まっていたユンボにもタイヤショベルにも人はいなかった。町まで中間地点くらいの津池という村まで下りたが足跡もマーキングか所も見あたらない。もしかして雪庇落とし作業中で大型車が行き交って通れず、菅沼へ行ったかもしれないと思い、戻ることに。されどやっぱり菅沼にも足跡はなく、気配がなかった。ちょうど菅沼の道場で昼休みをとっていた雪庇落としの作業の方が一人駐車場の所へ出てこられたので尋ねてみると、「10時過ぎ頃には下っていったよ」とのこと。ガーン、もう2時間は過ぎてるー!
現状報告のため長岡へ大特免許取得のために行っている館長に連絡を入れる。菅沼を出るとすぐ携帯が通じなくなるので、警察への問い合わせは館長にお願いし、再び町へ向かうことに。足跡をRに探してもらい、私はハンドルを握る。美佐島駅ちかくで「あっ、マーキングがあった」とRが見つけたが、足跡はもうどこにもなかった。江道から町の入り口となる広い道を抜け、田川町へ回ったが見つからなかった。時間があまりにも経ち過ぎていた。館長に電話を入れると、警察の方にはまだいない、新座駅から国道に出て6丁目に回ってみたらどうかというので、再び広い道から新座方面へ向かう。十日町中学校の前を過ぎて1個目のカーブにさしかかった時、シルバー君らしきふさふさのグレーと白の尻尾の先端が目に入った。「あっ!シルバーがいた!」と声に出すと、「えっ、どこ?」とRが言う間もなくカーブを回りきると、すれ違う対向車を追うように、ドライバーの顔をのぞき込むように近づいていったり、うろうろと動きながら、道の真ん中をこちら方向に向かうシルバー君がいた。危ない!彼の後ろからもう1台対向車が向かってきている。
犬の存在に気づいたドライバーは速度を落としてくれたからよかったものの、危ないよ、シルバー君。追った車の反対側の私の車のことも、後ろから車が来ていることも全く意識がいっていない動き。道全体が見れていない。後続車がいないことを確認して、シルバーの側で止めて、ドアを開け「シルバー!」と声をかけた。すぐには分からず、もう一度名前を呼んだら、困ったような、曇っていた表情がぱぁっと明るくなって、「やっとお迎えの車だー!よかったぁ!」と言わんばかり。「おいでシルバー、ジャンプ」と声をかけ運転席側から乗っけた。約午後1時、無事保護。(1月24日)by Matsui