8e476ff0.JPG立春を迎え、暦の上ではもう春がやってきます。この雪で覆いつくされた森の外では、そろそろ梅の花が咲き始める頃でしょうか。春の訪れを、息を呑んでじっとそこで立っている森の木々と同じように、私たちも本格的に生産的活動が出来るようになるのを待っています。彼らと違うのは、この豪雪の中での生活が長引く程に、私たちには苦しい状況が差し迫ってくるということ。「美術館復興」という言葉が頭の中で木霊し続け、切実な思いとなってゆく。そんなことも露しらず、大きな雪雲を乗せた強い寒気が容赦なく私たちに襲いかかる。「春」は夢のまた夢といった感じです。

「しんしん」と重みを増した雪が降り続けています。さて、雪掘りや道付け等の肉体労働を有無をいわさず強いる雪と、上手に付き合って行く為には、何よりもまず雪を楽しめなければならないように思います。日々決して同じではない雪が作り出すこの森の世界は、私たちに多くの発見をもたらしてくれます。今日の写真もその一つです。みなさんはこの2本の杉の木の頭を見て、何を思い描かれますか?2頭の恐竜の子どもが、前足で何かをつかんでいる様に見えませんか?何となく、後ろの子の方が小さく丸まっていて、兄弟だったなら前の子がお兄さんで、見本を見せているのでしょうか。こんな小さな発見が、過酷とも言える雪の生活の中で楽しみや笑いを生んでくれるのです。大きな1本の杉の木が粉砂糖を降りかけたお菓子のクリスマスツリーの様に見えたり、雪崩れてきた小さな雪の固まりが綺麗な層を作り、雪のバームクーヘンになっていたり、雪の間から出ている白樺の木がトナカイの角に見えたり…当りを見渡して、目のチャンネルを回すだけで、そこには宝の山とでも言えそうな発見の種が隠されています。

明日はどんなアンテナを張り巡らそうかしら… (by.R.H)