ミティラー美術館徒然草

新潟県・十日町市の濃緑の森にある美術館での日々の出来事・感じた事を、館長&スタッフが心の趣くままに綴ります。

記:R.H

山菜がインド料理に!?

きれいな月が昇っていて、今夜の大池はとても明るいです。

ワルリー画の描き手サダシさんとゴルカナさんは、夕方散歩をしながら山菜採りをするのが日課になっているようです。今日はこごめをたくさん取ったとのことでお裾分けをしてくれました。私たちは胡麻和えでいただきました。

ワルリーさんはどう料理するのでしょう???

ということで、夕食作りをしているところにお邪魔させていただきました。
台所のテーブルには下準備された材料がきれいに並べられていて、サダシさんがフライパンで料理をする隣でゴルカナさんがスパイスや材料を順番に出したり片付けたりと、お料理教室顔負けの光景でした。

こごめのサブジを作るということで、勝手に他にも野菜が入るのかと想像していたのですが、実際はこごめだけを使ったサブジでした。

最初にちぎった唐辛子をから煎りして、油をれてニンニク、こごめを炒めました。それからショウガとスパイスをいれて、最後に隠し味?お醤油が入って完成です。とっても美味しそうな香りが広がって、見ているだけでお腹が空いてきてしまいました。少し味見させていただくと・・・とっても美味しい。山菜の独特のえぐみとスパイスがとってもよく合っていてご飯がすすみそうです。
こごめサブジ2


ゴルカナさんに聞くと、最初はお醤油を使わないで作っていたのだけど、お醤油を入れたらもっと美味しくなるのではと思って使ってみたら本当に美味しく出来たとのこと。以前から時々茹でたキャベツにお醤油だけを少しつけながら食べていて、その味から思いついたというあたりお料理研究家みたいですね!新しいコラボレーションです(⌒-⌒)

こごめサブジ3


ワルリーさんは来週帰国します。大池のウドはまだ小さくてとれないのでとても残念そうでした。彼らが一番好きなのはやっぱりウドだとにこにこしながら話してくれました。

雨上がって・・・

雨上がりの大池でしばしお散歩。つかの間でしたが、お日さまを背負うと体が暖かくなり気持ちが良いですね。少しずつですが、寒々しかった山に緑が増えてきた感じがします。

ふと、山菜の木の芽(あけびの芽)スポットを見ると、まだまだだと思っていたのに、枯れたススキ色の草の間にとてもかわいい芽が出ていました!

木の芽


また今日は嬉しい発見がありました。家のすぐ近くでウグイスが4回位立て続けに「ほぉーーーーほけきょっ」と鳴いたのです。家の中に居ながらにしてこんなに大きく聞こえたのは今年初めてでした。「ウグイスが鳴いているね」というと、丁度食事中だった9ヶ月の息子S君はあれ?っという顔をして、3回目にはウグイスの鳴いている方へ顔を向けていました。雨が上がって嬉しいのは私たちだけではなかったのかもしれません・・・

初ものーこごめ

お昼頃になってお日さまが出て、久しぶりにぽかぽかと暖かい午後のひと時でした。七郎さんの家の前を歩いていると、サササーっと音がしたので蛇が冬眠から覚めたのかな?と思ったらトカゲが穴から顔を出していました。今朝はサギが大池の池へ来ていたり、春になって森全体が少しずつ賑やかになってきました。「春の集会」間近でしょうか(笑)。

さて、この冬突如として止まってしまった水道のパイプを、雪が少なくなって水源まで点検に行った館長とワルリーさん。帰りに山菜のこごめを持ってきてくれました!胡麻和えにしてさっそくいただきました。初ものってありがたみがあって本当に美味しいですね。食卓も明るくなります。
初物。こごめ

私たちにとっては初ものでしたが、実はワルリーさんは二週間も前にもう少し山の上まで行ってこごめを取り、インドカレーのサブジに入れて食べていたそうです。「とてもおいしかった」と話してくれました。2008年の春に美術館の裏でウドを取るのを手伝ってくれたのをきっかけに、ワルリーさんと山菜の名前を教えながら散歩したのを思い出しました。あれから2年、気がつくと美術館で一番よく山を見ていて「あと二週間もするとあそこのこごめがとれる」と教えてくれたり、時々ウドの差し入れをしてくれたりするようになっていました。土地柄が変わっても彼らの自然に対する目の力が変わらないことに驚かされます。ちなみに、サダシさんとゴルカナさんのお気に入りはウドとこごめです。

2008年初めてウドを体験したワルリーさんの記事はこちらです。

朝の雪景色

朝6時頃、窓の方からひんやりと冷たい風が流れてくるような感じがしました。「もしかして・・・」と障子戸を開けてみると、昨日に引き続き今朝も雪が降っていました。芽吹き始めていた柳の木や山の木々にうっすらと雪が積もった景色がとてもきれいで、スーッと身も心も引き締まるようでした。

15日朝の雪景色


つい数日前はぽかぽかと暖かく、散歩中に山桜が咲き始めたのを見つけたばかりでしたのに、この雪に桜もさぞびっくりしていることでしょう・・・

13日山桜

ワルリー画の描き手、サダシさんとゴルカナさんも「寒いですねー」と話していました。当然冬の間はもっと寒かったはずなのですが、一度体が暖かさを感じてしまうと、不思議と今朝の寒さもとっても寒く感じてしまいます。

とはいうものの、雪景色もこの春もう見納めかもしれません。楽しみたいものです。

美術館制作室から

美術館も冬場の寒さから少しずつ暖かくなり始めました。
二階の制作室では、ワルリー画の描き手のサダシさんとゴルカナさんが「サラスワティー女神」に関する大作を描き始めています。制作室に入るとゆったりとした時間の流れを感じ、気持ちが落ち着くように思います。どんな作品になるのか完成が今から楽しみです。

サダシさん

ゴルカナさん

カモシカ出現!

朝起きると、辺り一面が霧靄に覆われて前が見えないほどで、少し幻想的な眺めでした。それから雨が降り出し少しずつ霧が薄れてきました。昨日までのお天気から一変、少し冷え込んだ一日となりました。

霧もや

お昼過ぎに宅急便の配達員さんが、そこでカモシカに会ったと教えてくださいました。大きなカモシカが道から山へ上がっていったそうです。大池の山にもカモシカはいるのですが、道まで出てきたのに遭遇するのは初めてかもしれません。先日は、ワルリーの描き手さんが大きな猪を見つけ、館長が確認にいくと、ドドドドドーっとものすごい早さで駆け下りる大きな猪を見たそうです。うさぎもちょこちょこと顔を出しますし、森の動物たちが少し近くなったようです。

美術館への道すがら、もしかしたら皆さんも出会うかもしれません・・・

今日発見したこと・・・

今日もぽかぽかとして気持ちの良い一日でした。
お散歩しながらの日光浴で、硬くなった体がほぐれエネルギッシュなパワーがじわぁ〜っと充電されていくようでした。冬の間は雪で覆われていた木々たちも同じような気持ちで春を迎えているのでしょうか・・・

クロモジの木が芽吹き始めたのですが、その鮮やかな緑色は森の中で一番乗りでしょうか。本当に新鮮でした。椿の葉もつやつやと輝き、つぼみが膨らみ始めていました。

「あ、これも!」「あら、これも!」と短い散歩の間にも新しい発見がたくさんあり、見つけただけで元気が出てくるのが不思議です。そんな中、何度も足を止め耳を澄ますと気持ちよい合唱を聴かせてくれる鳥たちがたくさんいることに気がつきました。しかし、他にもたくさんの種類の声がするのに、名前がはっきりと分かるのはウグイス、トンビ、キセキレイ、山鳩、ツバメぐらいなので残念でなりません。

とりあし

山菜の「とりあし」も顔をだしていました。
ふきのとう

ふきのとうも花開くときれいです。
たんぽぽ

小さなたんぽぽも。

たくさん春を見つけました!

今日はぽかぽかと暖かな陽気で、お散歩日和でした。雪が溶け始めて、周りをちょっと見渡すだけで春を感じ、思わず嬉しくて声が出てしまいます。先週くらいからショウジョウバカマやスミレの花が咲き始めました。まだほんの丈の短いかわいいショウジョウバカマたちです。つくしんぼやヨモギも道ばたで顔をだしていていますが、ひときわ目を引くのは、やはり黄色のふきのとう。雪解けした場所から順番に顔をだして、気が付けば花開いています。かわいらしいふきのとうですが、今日は倉庫の際に巨大なふきのとうを発見し、びっくりしてしまいました。通常の五倍ぐらいの大きさです!

また今日は空も賑やかで、嬉しい発見づくしでした。鳥たちが日毎にたくさん集まってきているようでしたが、今日はツバメが戻ってきましたし、ウグイスも来て春を知らせてくれました。明日はどんな発見があるでしょう。

ショウジョウバカマ

すみれ

ふきのとう

崖にシルバー!?

3月下旬のある日のこと。
館長が「シルバーが!」「カメラはある?」と珍しいことに少し興奮した様子でした。あいにくカメラはなかったのですが、携帯を持って館長の方へいくと、池の向こうの崖を見るように言われました。

ん・・・?シルバー?何のことだろうと思っていたら・・・

あれ?説明の通りの場所を見ると、あそこが鼻で、耳で、目で・・・確かにシルバーくんの横顔に見えるじゃありませんか!なんということでしょう。

「シルバーが!」というのは、崖の雪の模様がシルバー君の横顔に見えたということだったのです。雪が雪崩れたり解けたりするなかで偶然に出来たものですが、とても嬉しい発見でした。

IMGP0688
**遠くからだと分かりづらいですが**


IMGP0691
**アップしてみると・・・シルバー君の顔に見えます**


IMGP6275

**普段のシルバー君の顔です**

3月になりました

こちら、テスト投稿になります。
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ミティラー美術館

濃緑の森にある廃校になった小学校を利用し、1982年に設立された私立の美術館。ミティラー画をはじめ、インドのコスモロジーあふれる豊かな民族(俗)芸術を収集、常設展示しています。また、来日するインド人描き手の新たなアートの創造の場となり、その作品群はインド政府より量と質において世界に類がないものと高く評価されています。この美術館を拠点に全国への「出張展覧会」や、南の国の文化紹介などの文化活動をしています。2004年10月の新潟県中越大地震で被災のため、1年9ヶ月間休館しておりましたが、2006年7月22日、大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2006協賛「インド民族アートの世界」展にて再オープン致しました。

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